違いその2: bless you / 母語の難しさ
どうもこんにちは。
showです。
きょう書かせて頂く違いは
くしゃみをしたらbless you と言われる
です。
これもご存知の方も多いとは思うのですが、ネタが尽きないように小さなことでも書いていこうと思うのです。
そして、これはきのう書かせて頂いた記事と関係するのですが、「いただきます」「ごちそうさま」とは逆に日本語には訳語が無い言葉です。日本語を勉強しているネイティブのアメリカ人に聞いても訳せないと言われました。直訳は「神のご加護を」なのですが、日本人にその真意はわからないと思います。元々の意味は、くしゃみをする時に身体の中にいるevil (=邪悪なもの)が出たと考えて、神からのご加護があると良いねという感覚で使うらしいです。日本でもくしゃみをすると「大丈夫か」と少し心配されることがありますがそれに近い感覚です。ただし、神様に対する考えは概してアメリカの方が日本より強い印象です。それが言葉になって現れているのでしょう。言語がその民族の文化や感覚を表している良い例ですね。
また、きょうは日本語を学んでいるアメリカ人の友達の宿題を手伝いました。その時も翻訳の難しさと、文脈から複数の意味を持つ単語の意味を確定させたり、言っていない言葉を推測したりすることの難しさ、そしてその推測の仕方に話者の“common sense”が現れることを再認識しました。例えば、敬語で立場を判断したり、「よんでいる」を「読んでいる」か「呼んでいる」かを判断する時にその目的語に注目したりするなど日本語のネイティブスピーカーが自然にやっていることが本来はかなり難しいことなのだと認識しました。外から日本を見た瞬間です。
当たり前に気づくことの難しさ。
お付き合いありがとうございました。